介護用リフォーム
千葉県マンション
介護用でも楽しく、明るい空間を。赤い手すりから元気をもらえそうです。
所在地 | 千葉県浦安市 |
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使用材料 | トイレ:TOTO浴室、洗面台:再利用 床材:無垢メープルフローリング、低温式床暖房 壁材:ビニールクロス仕上げ |
種別 | マンション |
工期 | 1か月半 |
ご要望 | 車椅子でも不自由なく生活ができるような間取り、仕様にしたい。 フラットな床、水廻りは手すりをつけ、廊下の幅を広げるリフォーム 介護用とはいえ、無機質な病室のような空間ではなく、温かみのある居心地のいい空間に したい。 |
トイレ、洗面エリア、脱衣所を一つの空間にしました。
更に、便器を斜めに置くことで、介添えをする方のスペースも生まれ、普段使いでもゆったりとしています。
手摺は必要がない時は上へ跳ね上げ、高さの微調整が可能です。
トイレ背面の飾り棚は、トイレ用の配管スペースとなっています。
便器を斜めに配置することにより、配管スペースが必要になりました。
実際は配管類は下部に集中していますので、上部の空間は照明器具を組み込み、飾り棚として活用することができまきした。現場での大工さんのアイデアです!
廊下の壁面にガラスブロックを組み込みました。
これは向こう側(トイレ)の明かりが廊下に漏れることによる廊下の明かりの確保、と同時にトイレ内での緊急事態が分かるようになっています。
トイレ横の開口部は、隣の洗濯機置場とつながっています。開口部を通して、洗濯物の出し入れを可能にしました。(介護をされる方ならとても便利な窓!ですね)
浴室内の手摺は入口、浴槽へまたがるところ、浴槽内と3ヶ所設置しました。
特に、入口の手摺はL型になっている為、掴みやすい仕様。
なんと言っても、ビビットな赤から元気をもらえそうですね!
正面の絵タイルは、お客様ご指定の物を。元の白いタイルの上に富士山を描き出しました。サプライズ!として。
【工事前】
造り付けの収納庫。
扉は全て上吊り式で、床面はフラット仕上げです。物の出し入れはもちろん、お掃除もスムーズです。
収納の上部右側(エアコン側)にはテレビが入ります。ベットをおいて、のんびりテレビ観戦・・。
右側の履き出し窓からはお庭の緑がタップリ・・・
室内仕上げ材、特に床材はとても明るい色ですので、外からの明かりと共にお部屋全体が明るく、清潔感タップリな空間となりました。
収納の反対側の壁はアクセントとして濃い色を取り入れました。
濃い色のクロスが絵や写真など、飾るものを引きたてます。
クネクネっとしたものは手摺です。段々になっていますので、身長の違いがあっても、自分にあった高さで、しっかり掴めます。
介護向け問わず、小さなお子様がいらっしゃるお宅などにも、お勧めです。
リビングの天井は落ち着いた濃い色を使いました。
ダウンライトを付ける為の空間が必要なため、天井を少し下げなくてはなりませんでしたので、その部分をアクセントとして利用しました。
ダイニングとリビングのゾーニング分け、さらに視覚的にも広がり感が生まれました。
扉は塗装をし直して、再利用。
金物を上吊りタイプに付け替え、床にレールをつけなくても開け閉めができるようなスタイルに変更。
元々の色に比べ、黄色をベースにした明るい色に塗り替えた扉。
暖かのみのある素材は、住んでる方を元気にしてくれますね。
温かみのある素材としては、床暖房。今回は、低温式床暖房を採用しました。
コルクを敷き詰め保温性を高め、お湯を流す銅管が通っています。
更に銅板を一面に敷くことで、熱の伝達を高めます。見ているだけで、暖かさを感じられる素材です。
コルクの下には秘密兵器!
竹の炭が湿気を防ぎます。床からの湿気、寒さ対策として・・・、
①竹炭、
②低温式床暖房、
③足に優しい無垢のフローリング
という組み合わせです。
床暖房は、リビングなどの居住空間から
浴室の洗い場まで敷きつめてあり、フラットな床とあわせ、「温度のバリアフリー」を目指しました。
更に床暖房は、ゾーニング分けをしており、必要な場所のみ、部分的に温める事ができます。
ジンワリとした、優しい暖かさですよ。
【工事前】
工事前は各居室毎に扉、引き戸がつき、部屋ごとに独立した空間でした。
今回のプランニングは、どこの部屋からも行き来することができるような回遊式とし、必要に応じて扉を閉める・・、というスタイルにしました。
【工事後】
どこにいても、人の気配を感じることができ、かつ、介護の為だけのような空間にならないよう、内装材にも明るさ、清潔さを取り入れました。